ズバリ!!解説シリーズ第11弾
こんなにあるの?
「高齢者入居系施設‐②」をズバリ!!解説
「高齢者入居系施設‐②」をズバリ!!解説
こんなにあるの?「高齢者入居系施設‐②」をズバリ!!解説
前回は「養護老人ホーム」「特別養護老人ホーム」「地域密着型特別養護老人ホーム」「介護老人保健施設」「介護療養型医療施設」の5つをズバリ!!解説しました。
今回は「有料老人ホーム」を中心にまだまだある入所系施設を解説していきます。
3種類ある「有料老人ホーム」
前回解説した「特別養護老人ホーム」は社会福祉法人や地方公共団体等によって運営されるのに対し、「有料老人ホーム」は主に株式会社や有限会社等の民間企業が運営しています。
このため、公的な施設とも言える「特別養護老人ホーム」は比較的低料金で入居できますが、「有料老人ホーム」はその施設によって費用が異なります。
有料老人ホームには
・介護付有料老人ホーム
・住宅型有料老人ホーム
・健康型有料老人ホーム
の3種類がありますのでひとつずつ解説していきます。
『特定施設入居者生活介護』とも言う「介護付有料老人ホーム」
「特定施設入居者生活介護」は職員の人員や設備の基準を満たすことで都道府県より指定を受けた介護保険施設です。
ここでは、食事、排泄、入浴、機能訓練などの身体介護や掃除、洗濯などの生活支援を施設の職員により24時間365日受けることができます。
入居の対象者は幅広く、基本的には65歳以上であれば要介護・要支援認定の有無、認知症、寝たきりなどの状態を問わず入居することができます
医療や健康管理に特化した施設、リハビリ重視、高級志向な施設など、サービスは施設によって異なります。
月額の費用は特別養護老人ホームに比べると割高で、家賃、管理費、食費、介護サービス費などを合わせ15万~30万円が相場と言われています。
生活に縛りが少ない「住宅型有料老人ホーム」
介護付有料老人ホームが施設職員による介護に対し、住宅型有料老人ホームの介護サービスは外部の介護事業所によるサービスを受けることになります。
たとえば、日中はある程度ひとりで生活できても、入浴の時だけは誰かの手を借りたい場合、その人が入浴を希望する時間・曜日に予め訪問介護サービスを計画し、そのときだけ訪問介護による介護サービスを受けることが可能です。
また、訪問介護だけではなく、デイサービスやデイケア(リハビリ専門のデイサービス)を利用することもできます。
入居の対象者は、基本的には65歳以上であれば要介護・要支援認定の有無を問わず入居が可能です。
ただ、常時介護職員が介護を行うわけではないため、施設によっては常時介護を必要とする認知症の状態にある人や常に体調を管理しなくてはならない場合の寝たきりの人は入居できない場合もあります。
月額費用は、家賃、管理費、食費など施設に支払う費用の他、利用した介護サービスに応じた費用負担が必要となります。
そのため、費用は一般的に13万円程度からと言われています。
介護が必要ない人向け「健康型有料老人ホーム」
健康型有料老人ホームは、要介護・要支援認定を受けていない主に60歳以上の人が入居することができる老人ホームです。
入居している人はある程度身の回りのことは自分でできる人たちのため、一緒に食事をしたり、外出をしたりすることができるためレクリエーションが充実した施設と言えるでしょう。
また、夫婦ともに介護が必要ない場合は2人で一緒に入居することも可能です。
しかし、介護が必要となってくると退居しなければならない場合もあるため事前に説明を聞き、理解しておく必要があります。
月額費用は、家賃、管理費、食費など10万円~40万円程度で施設によって差があるのが特徴です。
有料老人ホームは入居一時金が必要な場合も
有料老人ホームには「入居一時金」というシステムがあり、無料の施設もあれば数千万円必要な施設もあります。
高級志向で高額所得者向けの有料老人ホームでは億単位の一時金が必要な場合もあります。
入居一時金は終身利用権の費用として、一定期間の月額費用を前払いという考えですので、無料の施設は月額費用が高くなることもあります。
反対に入居一時金として一括で支払うことで後の月額費用を抑えることができる施設もあります。
また、入居一時金には償却期間が定められているため、償却期間が終了する前に退居された場合は未償却の部分は返還されます。
いずれも入居を考える際にしっかり説明をしてもらい、トラブルとならないよう理解しておくこと重要です。
前回と今回で入居系高齢者施設をズバリ!!解説しましたが、他にも高齢者専用の「サービス付き高齢者向け住宅」や身寄りのない人や経済的な事情により家族との同居が難しい人向けの「ケアハウス(軽費老人ホーム)」など、高齢者向けの施設はたくさんあります。
また、昨今では施設での虐待事件も取り沙汰されています。
理想的な施設選びは自身が納得するまで見学することですが、なかなか難しい場合もあります。
最近は老人ホーム紹介業者も数多くありますので上手に活用してみて下さい。
ズバリ!!
~入居系高齢者施設への入居は、費用やお体の状態にあった施設を選ぶ~
次回は「夏真っ盛り『熱中症予防と対策』」をズバリ!!解説します。
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