2016年10月12日水曜日

ズバリ!!解説

ズバリ!!解説シリーズ第14弾


こちらも流行期を迎える
“インフルエンザ”をズバリ!!解説

前回は「ノロウイルス」についてズバリ!!解説しましたが、今回も秋から冬にかけて流行期を迎える「インフルエンザ」についてズバリ!!解説します。


インフルエンザウイルスは大きく3種類

インフルエンザウイルスはA型、B型、C型の3種類に分類され、その中でもA型は流行するたびに変異を繰り返す特徴があり、もっとも感染する確率が高い種類と言えます。
A型のインフルエンザウイルスは、もともと動物にしか感染しなかったのが変異を繰り返すうちにヒトへ感染し、ヒトからヒトへ感染するようになりました。
「鳥インフルエンザ」や2009年に大流行した「新型インフルエンザ」もA型のインフルエンザウイルスに分類されます。
この3種類のインフルエンザは、それぞれに特徴があり、症状が異なります。 



インフルエンザの流行期

インフルエンザの流行期は、11月ごろから感染者が増え始め、1月から2月にかけてピークを迎えます。
前回解説した「ノロウイルス」は「接触感染」で、ウイルスが付着しているものに触れ、それが体内に侵入することで感染しますが、インフルエンザは感染した人のくしゃみや咳などに含まれるインフルエンザウイルスを吸い込むことによって感染する「飛沫感染」です。
日本では11月ごろから空気が乾燥する季節となり、空気中にウイルスが漂う時間が長くなるため、感染者が増えると言われています。
また、寒さによる体力の低下や年末年始で人との交流機会が増えることも原因とされています。


インフルエンザと風邪の違い

インフルエンザは普通の風邪(普通感冒)とは異なりますが、実際に感染した場合、自分での判断は難しく、医療機関で検査を受けることになります。
しかし、インフルエンザに感染した場合は次のような特徴があります。


インフルエンザは、1~3日間の潜伏期間があり、その後発症します。
発症後は38度を超える高熱があり、そのあとに咳やのどの痛みなどの症状がでます。


病院に行くタイミングは?

11月~2月の期間中、急に高熱が出たらインフルエンザに感染したと疑った方が良いのですが、病院で行うインフルエンザ検査は、発症後、12時間以上経過していないとインフルエンザに感染したかどうかはわかりません。
インフルエンザかどうかを確かめる検査は、鼻やのどの粘液にインフルエンザウイルスが付着しているかを調べる検査方法ですが、ウイルスの数が少ない初期では正確な結果が出ない場合があります。
しかし、体内に侵入したインフルエンザウイルスは、驚異的なスピードで繁殖するため、発症後48時間以内に治療をはじめないと効果が期待できないとも言われています。
したがって、高熱が出てから12時間以上、48時間以内に検査を受けるのが良いのですが、医師によっては検査の結果にかかわらず、周囲の感染状況や症状によってインフルエンザの治療を行うこともあります。
インフルエンザに感染したら必ず病院へ行き、治療をしなくてはならないということはありませんが、持病がある人は重症化する場合もありますので早めに医師へ相談するとよいでしょう。


インフルエンザから身を守るには
 
 インフルエンザを予防するには、インフルエンザワクチンの接種が有効と言われています。
ワクチンを接種することで、万が一感染した場合でも症状が軽く済んだり、重症化したりするのを防ぐことができます。
ワクチンの予防効果は接種後、2週間から5ヶ月程度までと言われています。
流行のピークが2月までとしたら、そこから逆算すると遅くとも12月中旬までには接種を終えることが望ましいと考えられています。
しかし、ワクチンを接種したからといって、インフルエンザに感染しないということはなく、接種による効果は重症化の予防や症状の軽減であるため、日頃の手洗いやうがいがいちばんの予防になります。
また、この時期に外出をする場合はマスクを着用することも忘れずにして下さい。
普段の食事にも気を配り、ビタミンが豊富な野菜やミカン、乳酸菌飲料を摂ることも予防効果があるそうです。
また、水分摂取も行い、ガムや飴で口の中を潤わせ乾燥させないようにすることもお勧めです。


ズバリ!!

~ インフルエンザで病院に行く場合は

発症後12時間以上、48時間以内 ~


次回は

「あとわずか!“2025年問題って?”」を

ズバリ!!解説します。

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