2015年11月13日金曜日

ズバリ!!解説

ズバリ!!解説シリーズ第4弾

今日は「その他の認知症」をズバリ!!解説します。


「その他の認知症」をズバリ!!解説



過去「アルツハイマー病」「レビー小体型認知症」をズバリ解説してきました。今回は「その他の認知症」を解説します。


「アルツハイマー病」「レビー小体型認知症」に次いで多い認知症に「脳血管性認知症」があります。
脳梗塞(血管が詰まる)や脳出血など脳血管障害の後遺症によって起こる認知症です。

突発的な脳梗塞や脳出血の後遺症で認知症となる場合と、小さな梗塞によって段階的に認知症となる場合があります。

脳は血管を通じて血液と酸素を取り入れ正常に機能していますが、
一部分に梗塞や出血が起きることによって十分な血液と酸素を取り入れることができなくなります。

そのため、脳が正常に機能しなくなり心身に障害をきたすことになります。
代表的な障害に「麻痺」や「言語障害」がありますが、
「アルツハイマー病をズバリ!!解説」で解説した記憶を司る機能「海馬」のある側頭葉にダメージを負うと「記憶障害」が顕著になります。

このように、ダメージを負った脳の場所によって症状が異なるのが特徴です。

脳血管性認知症を予防するには、脳梗塞や脳出血などの脳血管性障害を予防することになります。

高血圧や不整脈、高脂血症、喫煙、深酒は脳血管性障害を起こす原因になりやすいため、定期的に検査を受けることで予防になります。

次に「前頭側頭葉型認知症(ぜんとうそくとうようがたにんちしょう)」。

目の上、脳の前側にあたる「前頭葉」と耳の上「側頭葉」に萎縮がみられる認知症です。

「前頭葉」は「考える」「意思」「感情」などを司る場所で、「側頭葉」は「記憶」「味覚」「聴覚」「判断力」を司ります。

これらに障害が起きることによって、自分や他人に無関心となったり暴力などの性格変化がみられます。

初期段階では物忘れ程度で「アルツハイマー病」と似た症状が出現するため、この病気を特定することは困難と言われています。


この他にも「甲状腺機能低下症」「正常圧水頭症」「慢性硬膜下血腫」「薬物依存症」などによって「認知症」を引き起こすことがあります。

ただ、これらには治療することで完治するものもありますので、正確な診断をしてもらうことが重要となります。

また、「うつ病」や「仮性認知症」といった「認知症」によく似た病気も存在します。

普段は何ともないのに病気によって入院し、その日の夜に「帰る」と突然暴れだしたり、点滴を抜いてしまったりすることがあります。
これは「せん妄」という意識障害の一種である可能性もあり、認知症とは区別されます。

家族からすると「入院したことで認知症になった」と誤解しやすいですが、退院すると何事もなかったかのように普通の生活に戻ることも多くあります。


ズバリ!!

~正しい診断を受けることで、症状の現れ方と対応方法が変わる~





次回は、認知症の専門施設

「グループホーム」をズバリ!!解説します。

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